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*勝利とジェネウス+白い鴉
街ですれ違った小さな女の子のポニーテールが揺れる後姿に、そういえば…と勝利が訊ねた質問に、返ってきた答えは意外なものだった。
「あんたがポニーテールにしたところを見たことがないが、しないのか?」
「いえ…あの髪型には因縁あるようなのです、実は以前……」
白い鴉のリーダージェネウスが気合を入れている日は、何故か部下に病欠が多く
仕事にならない日が多い。
何故こうも自分はタイミングに見放されているのだろう…
各地で集めた宝剣の報告ついでについ、アラゾンへ部下の健康面への不安を口にしてしまった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
……長い、長い間があった。
それを聞いたアラゾンはジェネウス、そなたの髪型のせいです---------- とは
とても言えなかったのだ。
仕方ないのだろうけれど、なれぬ土地や裏家業的作業の多い激務、明日の命もわからぬ日々。
いかに忠誠心厚い者たちとはいえ密度の高い男所帯での集団生活は鬱屈するものがあったのだろう。
要するに、美貌の指揮官が高く結い上げた長い髪から覗く項は刺激が強かったのだ。
「このままでは浮ついて仕事にならないだけでなく、不埒な行いに及びあの方に嫌われてしまうかと思うと、ああ〜恐ろしくて!そんなことになれば我々はとても生きていけません、お願いですアラゾン様…平穏な日々の為にそれとなく進言してはいただけないでしょうか(泣)」
今から半時程前に嘆願にきた鴉の言葉が脳内に蘇る。
屈強な体をして半泣きで訴える男共の姿は正直鬱陶しく、後の食事が喉を通らないほど見苦しいものであった。
だがジェネウスへの間違った懸想を忠誠心に的確な行動をしてくれるのならば、それを有効利用しない手はない、わずかな猶予が今は惜しい。
まさかこの者の姿がこんなところで弊害になろうとは……黒色、美しいその色は確かに災いかもしれぬな・・・。
週初め、国を憂いるアラゾンに頭痛という重石が圧し掛かる。
「ジェネウス、その髪の風采そなたに不運をもたらすものとなるでしょう、時を永らえたくば…」
やめなさい、わかりますね…とアラゾンの目が訴える。
いつもは凛とした女帝が、心なしか自棄になられたように見えた瞬間。
* * * *
あの日のアラゾン様は少し苛立たれていたような、確かに運も向いていなかったことですし……
それほど私にとって災厄ある髪型かとおもうと今もできないのです。
たかがポニーテールに災い? 地球の魔王陛下(見習い)はどう納得したものか、
今度向こうへ行ったときアラゾンに問いただしてみようか、そう考えた。
数日後
あ〜その気持ちオレにも分かるかも、勝利の胸中にジェネウスに報告できない真実が
ひとつ、こそっと増えたそんな日。
fin
ジェネウスのポニテ騒動。刺激は少ないほうがいいのですww
本来は以前拍手にあったポニテ絵のジェネに付けるつもりだったss、でも文章も
鴉もおかしいかなコレ…?とわからなくなって没でした。お気楽で私は好きなんですけどね^^